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青島太平洋マラソン サブ4なるか!?

興奮して寝付けなかった。起きるのもやっとだった。

出発するのが予定よりも遅れ、到着したのは結構ギリギリっぽかった。
急いで着替えようにもトイレが大渋滞。
30分以上かかってやっと着替えが済んだ。
時刻は8:50。出発10分前だった。
何とかC列の最後尾に入り込んで、ギリギリセーフ!
思えば今回全てに余裕がなかった。
そしていよいよスタートの号砲。
最初は全然進まなかったが、徐々に大きな隊列が動き出した。
自分がスタートラインをまたいだのが号砲が鳴って2分12秒後。
とても遅いペースだったので、隊列の端っこを走ってどんどん追い抜かした。
宮崎県は12月初旬は暖冬で日中の最高気温が20℃近くまで上がっていたが、急にここ2日ほど前から冷え込んだ。
この日の宮崎市の最高気温は10℃。しかも曇り。体感温度は10℃はなかったはずだ。
最初の1kmは7分40秒くらいかかったが、それ以降は1km4分50秒台を刻む。おー、速過ぎはしねーか!?まっ、いいか、調子が良さそうだ。
5km以降も1km4分台を叩き出す。
おっ、いつの間にかサブ3.5のペースメーカーを追い抜いてた。これはもしかしてサブ4どころの話ではなく、いきなりサブ3.5の大台に突入か。
その後もペースを落とすことなく、ハーフ地点を通過した。時間は1時間42分台。
ペースも全然落ちないぞ!?っと思ったその時、急に足が動かなくなった。最初はふくらはぎだったが、しばらくすると太ももが痛くなった。
急に足がカチコチになって、全く力が入らない。
25km地点になると、両足が痛くなり、ほぼ歩く速度に。
前回は何とか歩くことなく完走できたが、今回は泣く泣く歩くことに。
遂には立ち止まってしまった。
もう何度リタイヤしようかと思ったことだろう。
たくさんの人に追い越され気が滅入る。
立ち止まる度にリタイヤしたことについてのいろんな言い訳を考えた。
両足がつってとても走れる状況ではなかった。
無理に走ろうとしたところ、沿道に待機する医師に見つかってドクターストップがかかった。
持病が発症して競技を中断せざるをえなくなった。等々。
弱い自分の丸出しだ。
ただ、苦しいのは自分だけではない。自分以上に苦しい人がいるかもしれない。
沿道で一生懸命応援してくれる人がたくさんいる。
中には自費で塩飴やチョコレート、サロンパススプレーまで善意で提供してくれる人がいる。
そんな後押しをもらいながら、弱音を吐いて逃げ出すのか。
何とか足を前に進めた。
もちろんサブ3.5のペースメーカーは早い段階で追い越された。
もうそろそろサブ4のペースメーカーに追い付かれるかもしれない。
青島のトロピカルロード折返し地点でサブ4のペースメーカーを確認した。その後ろは大きな人の塊があって、勢い良く走っていた。
追い付かれるのも時間の問題だ。
遂にその時が来た。おそらく残り4km付近だろうか。ゾロゾロと足音が近付いて来る。
そしてあっという間に追い付かれた。
何とか付いて行こうとはしたものの体が付いていかない。何と情けない。
前半はもしかしたらサブ3.5がいけるんじゃないかと思った自分の考えが甘かったこと、ホント情けなかった。
この時点でグロスのサブ4を諦めざるをえない状況になった。
足の痛みと自分の考えの情けなさで歩くのを止め歩いた。
でも、ネットでサブ4の可能性はまだある。
最後の給水所はスルーしてとにかくゴールを目指した。
一歩一歩。歩幅は狭いものの歯を食いしばり、半分半泣きで走った。
フォームも崩れていたのは分かったが、もうどうでも良かった。
一生懸命腕を振った。
あんなに小さかったスタジアムがどんどん大きくなってきた。
ゴールは目の前。最後の力を振り絞った。
そして感動のゴール。
振り返って、多くの方の声援や助け、会場の運営に、感謝の気持ちを込めて一礼した。
ボランティアの高校生に計測タグを取り外してもらい、フィニッシャータオルを受け取った。
そしてコーラを2杯飲み干し、完走証と完走補給食を受け取った。
完走証に目を通すとグロスはやっぱり4時間を少し超えたところ。
ただ、ネットは3:59:30で何とかサブ4を達成した。
グロスではサブ4を達成していなかったので、気持ちは嬉しさ半分悔しさ半分。
振り返ってみると、ホントしんどいレースだった。
自分の管理能力のなさ、お調子者なところ、苦境に立たされた時逃げようとした自分。いろんな自分を発見した。
今後この点を改めるとともに、そうした状況でも最後まで走り切った自分を褒めよう。
そして、フルマラソンを走れる丈夫な自分を産んで育ててくれた親に感謝しよう。
長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございました。

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